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The BOSSA NOVA

bossa nova...

10月2日 大阪 フェスティバルホール。

その場にいられたことを、ただただ本当に幸せだと思った。

去年の初来日公演以来の2度目の来日、そして今回は大阪2公演があると知ったのは7月の初め。これは何が何でも行かなくては・・・
それからこの日が楽しみで仕方ありませんでした。

そして今日。来日公演初日の大阪。
去年の来日公演の話を聞いていたので、大体分かっていたのですが、開演時間がきても一向に始まる気配はなく、「今こちらに向かっているようです」とのアナウンスが。しばらくすると今度は「アーティストが会場に到着しました」。

とうとう彼がやってきたんだ・・・!

更に待つことしばし、開演のブザーが鳴り、注意事項のアナウンスがあり(アーティストの意向でエアコンはオフにされることなど)・・・そして、彼は左のそでからギターを持ってやってきました。

João Gilberto。「ボサノヴァの神様」と呼ばれる人です。

そしてステージの椅子におもむろに腰掛け、新しいギターを抱え、「このギターをもらったのだけど、まだ新しいので、ちょっと・・・」とか何とか言いながら(次の曲はいつものギターに戻ったけれど)、一曲目が始まった。

・・・なぜか涙が止まらなかった。いつもCDを通して聴いている、聴き慣れた歌声だけど、今日は目の前で本人が歌って、ギターを弾いている。もうそれだけで十分・・・。

4・5曲終ったあとにそれはやってきました。
拍手が鳴り止みかけた頃、彼は私たちに向かって数回拍手をし、私たちはそれに答えてまた拍手を続けた。・・・彼はギターを持ったままうつむいてじっと動かない。そのまま、ずっと。
去年の公演の時にこういう事があったことを知っていたので、この事なんだ・・・と思いつつ、拍手は鳴り止まない。5分、10分・・・

一体どれぐらいの間私たちは拍手し続けたのだろう。15分か20分ぐらいたった頃だったか、彼はおもむろに立ち上がり、私たちに向かってにこっと笑った。いっそう大きな拍手。

そして彼はまた椅子に座り、ギターを抱えて動かない。私たちは拍手を続ける。
もう手が痛かったけど、どうなるの?という不安がなかったといえば嘘になるけど、拍手を止めるなんて気持ちはなかった。みんな心は一つ。

30分以上(多分40分近く?)経ったと思われた頃、彼はまた立ち上がり手を上げた。そして大きな拍手を受けてまた座り、胸に手を当てて、そして私たちの方に手を差し出してにっこり笑った。

・・・心が通じ合った、ということなのかな・・・

それからは、さっきのフリーズが嘘のように、演奏が続いた。
ステージの上には彼ひとり。そこから彼のボサノヴァへの愛情が会場の一人一人に伝わってきたようでした。

どの曲が演奏されたとかいうことは関係なくて、彼のギターと歌を聴けた、彼と私たちが同じ空間を共有できた、それだけで、とても幸せだった。

ありがとう、João!


* * * * *

2003年の東京でのコンサートの録音がCDになっています。興味のある方は是非。
ジョアン・ジルベルト・イン・トーキョー

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Comments

いい空間にいらっしゃったのですね!
私はジョアンさんは存じませんでしたが、CDでもいいから聞いてみたくなりました。
ボサノヴァのリズム、好きなのです。
そうそう。
私もちょうど同じ2日にライブに行ってきました。
倉木麻衣ちゃんですけどね。同じ大学にいて、授業が同じだったこともある女の子が二万五千人の前で歌う・・・
たかがライブですけど、みんなで歌ったり、楽しかったです。
やっぱり生が一番ですね!なんでも。

Posted by: ちぐさん | 04 October 2004 at 21:46

ちぐさん、こんにちは!
是非CD聴いてみてください♪「ゲッツ/ジルベルト」という名盤もありますし、去年の東京公演のCDも出ていて、今余韻に浸りつつ聴いてます。ほんと、感動でした・・・!
あの場に同僚が4人いたというのもすごいですが。(それもみんなばらばらで参加)

倉木麻衣ちゃんのライブ、テレビで見ましたよ~。ちぐさんもあそこにいたんですね。同窓生ですもんね。
すごく楽しそうな雰囲気が伝わってきました。
ほんと、やっぱり生が一番ですね!!

Posted by: miya | 05 October 2004 at 09:12

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