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ドレスデン国立美術館展

ドレスデン国立美術館展ずっと行こう行こうと思いながら、何となくタイミングを逃してしまっていた、ドレスデン国立美術館展。22日が最終日とあって、駆け込みで見に行ってきました。

場所は兵庫県立美術館。3年前に新しく安藤忠雄デザインの美術館が神戸の浜手(とでもいうのかしら?)にできました。(以前の王子公園近くの方(県立近代美術館)は原田の森ギャラリーとして生まれ変わっているそうです)

さて、ドレスデン。あまり良く知らなかったのですが、かなり大きな美術館だそうで、12の部門から成る世界有数の美術館複合体なのだとか。そのコレクションから約200点が今回日本に来ているのですが、全部で7つある部屋、どれもがそれぞれに見ごたえあり!です。最初の部屋は美術収集室。地球儀や天体儀なんて、しゃがみこんで下からもじっと眺めてしまったほど、描写が細かく、そして芸術的に素晴らしいもの。他にも計測器などにも美しい装飾が施されています。

その次のオスマン帝国の部屋では、細かい装飾の施された刀剣や武具などが展示されています。イタリアの部屋の「白いドレスの女性の肖像」も素敵。フランスの部屋では、ルイ14世を手本としたアウグスト強王の豪華な衣装や、まばゆいばかりのダイヤモンドの装身具の数々。フランスの流行を意識したのだそうです。

陶磁器好きには見逃せないのが、東アジアの部屋。マイセンで、日本や中国の磁器や漆器を真似て作られたものが、その元となる日本や中国の磁器と並んで展示されているのです。並べて見るとよく分かるのですが、やはり昔の中国や日本の絵付けは素晴らしいです。マイセンも頑張って似せて作っているのですが、いい感じに出来ているものと、並べてみるとあれ?と思うようなものとがあって、なかなか興味深かったです。ブルーオニオンの元となったお皿も並んでいたし、オランダ東インド会社用に作られたというビアマグもありました。あんなので飲んでみたいなぁ。

そして、6番目はオランダの部屋。入ってすぐのところにある、レンブラントの「ガニュメデスの誘拐」。鷲がガニュメデスをくわえて連れ去る様子が描かれているのですが、やはりはっと目をひく絵です。この展示のために画面洗浄が行われ、絵の左下に母親の姿が描かれているのが分かった、と書いてあって、何となくこれだろうなというのは分かったのですが、その場でははっきり分からなかったのです(汗)。帰ってからサイトでチェックして、ああそうだったのかと分かった次第で・・・。

今回このドレスデン国立美術館展を見たいと思ったのは、元々はフェルメールが見たかったからでした。「窓辺で手紙を読む若い女」。ポスターにもなっているのでご覧になった方も多いのでは。やはりフェルメールは人気とあって、別スペースに展示されており、その前に人だかりが出来ていました。なのでそんなにはゆっくり見られなかったのすが(といっても数年前の大阪のフェルメール展と比べれば雲泥の差)。フェルメールの絵によくある、窓辺に向かって女性が立っている構図で、女性が手紙を読んでいるのですが、派手さはないものの、手紙を読む女性の様子、部屋の調度品、カーテン?など緻密に描かれていて、暗めだけれどやはり光の加減がフェルメールならでは。なんと、アウグスト2世は、レンブラントの作品としてこの絵を購入したとのこと。驚きです。

最後の部屋はロマン主義。雲の合間に見え隠れする満月に照らされるドレスデンの様子を描いた絵が印象的でした。

とにかく予想以上に見ごたえのある展示でした。時間があったらもっとゆっくり見たかったです。ドレスデンへも機会を作って行ってみたくなりました。
神戸では22日まで、そのあと6月28日から東京でもあるそうです。

この美術館は海沿いに建っているので、夕暮れの海を楽しんで帰りました。

sea


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Comments

私も前にこの美術展見てきました。
ポスターのフェルメールの絵の印象を強く持って出かけたんですが、行ってみると科学器具、武器、工芸品なども多いし、地域も広くて、いろんな意味で楽しめました。美しいという基準で、こんなに様々な文化を受けいれていたんやなあと。
miyaさんの書いておられる、満月に照らされるドレスデンの絵は私も印象に残ってます。

Posted by: びんみん | 21 May 2005 at 11:39

びんみんさんも行かれたんですね。
そうそう、絵画以外のものが予想以上に興味深かったです。オスマントルコのものは、敵ながらその文化には惹かれたというようなあたりも。
そのセンスのよさはもちろんですが、ザクセンがいかに強国であったかということも窺い知ることが出来て、とても興味深い展示でした。ドレスデン、行ってみたいです!

Posted by: miya | 22 May 2005 at 01:32

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