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Sea


この日にこの場所にやってくるのもこれで8回目
この海を見ると、ああ帰ってきたなと思う
ここは私が住んでいた故郷ではないけれど、懐かしい場所であることには変わりない

今年もやっぱり快晴だった
8年のうち雨が降ったのは一度きり
ある意味逃げるように立ち去った帰り際
まるで「帰らないで」って泣いているかのような大雨が降ったきり
空が泣くってこういう事なのか、そう思った夏だった

戻ってくるたびに感じること
1年の間に色んなことが大なり小なり変化している
1年とはなんと短いようで長いことか
時の流れの過酷さ、残酷さ、その現実を目の当たりにし
一方でどうしようもないことへの切なさも覚え
また一方ではどこかで肩の荷を降ろしていたり・・・
自分も、周りも、現実も、気持ちも、少しづつ変わっていく
それは仕方のないこと ある意味認めてあげないといけないこと



Sea


それでも小高い丘の上から見下ろした海の景色は昔も今も変わらない
このあまりにも変わらない景色を見つめていると
1年なんて、9年なんて、ほんの短い一瞬のことのように思えてしまう
この9年という年月に一瞬にして色んな思いをめぐらせた
そして今のこと、これから先のことを考えて、眩暈がしそうになった
時の流れと共に過去のことになっていくのは仕方ないかもしれないけれど
忘れない、忘れることなんて絶対できない
心の片隅にちゃんとしっかり一緒にいるのだから、大丈夫

ここに泊まって夜空を眺めるなんて事は10年以上やっていないけれど
ここで見る夜空は、空いっぱいに星がきらきらと輝いて
それこそ手を伸ばしたら落ちてきそうな程だった
子供の頃、夜中にトイレに行くのに一人で恐る恐る外に出て
用を済ませて空を見上げると、そこは一面満天の星空
今住んでいる場所ではぽつりぽつりとしか星が見えないけれど
それでも空を見上げたら、遠くに星が輝いている
自分の存在とはなんとちっぽけなものか
故郷から戻ってきて夜空を見上げていたら、なんだか切なくなった
ここからは見えなくても、それでも見守ってくれているだろうか

故郷へ向かう夜行バスの中から見た神戸の夜景
明石大橋を渡るときに見えた、海岸沿いにずっと、ずっと続いていた光
淡路島の海岸に光る家々の明かり、船の明かり
なんだか随分久しぶりにこんな夜のきらきらした明かりを見たような気がした
もちろん、いつも通っている場所だったり、何度となく見ている夜景だったりするのだけど
何となく、何かが違う気がして、涙がこみ上げた
一体何が違ったというのか



Sea


全て終わって、久しぶりの友達に会いに向かう電車の中
窓の外には同じ瀬戸内の海が続いていた
電車の向かう先に、力強く、でも柔らかく輝く夕日
海に映えて、とても優しく、大きく包み込むように輝いていた
夕日ってこんなに柔らかかったっけ・・・
まぶしかったけれど、カーテンを閉めることも出来ず
途切れ途切れに車窓から見える海と夕日を ただただずっと眺めていた
電車が到着する少し前、窓の外に大きな虹が見えた
ほんの一瞬だったけど、空は曇っていたけれど
なんだか少しだけ、目の前が明るくなったような気がした

そんな色んな想いが交錯した週末。

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Comments

miyaさんおはようございます。

実際には目にしていない海なのに
とても懐かしい気持ちがしました。
昨年miyaさんがやはり日記を書いてくださっていて
なんだか自分まで、ああ、一年が過ぎたのだなあと
なんともいえない気持ちになっています。
一年は決して長くないけど、短くもない。
ただ、一年を生きるだけでほんとはとてもすごい事なのかなと思います。
それなのに、その上
考えたり感じたり、そうした事を少しでも伝えたいと思う人びとがいて
少しでも受け止めてくださる人びとがいる。
うれしいことなのだなあ・・・
miyaさんの日記を読み海を眺めて
子どもの頃に見上げられた満天の星を想像して、そんな事を感じました。
さらに豊かな一年でありますように♪

Posted by: wind | 30 August 2006 at 11:41

●windさん
1年は決して長くないけれど、短くもない・・・本当にそうですね。
あれからもう1年が経ったのだなぁと思うと感慨深いです。
この海、windさんにまで懐かしく思っていただけるなんて、不思議ですよね。
ふと思うんです、自分は一体何のためにここの日記を書いているんだろうと。もちろん、自分のため、ではあるのですけど。
何度もやめようと思うのだけど、それでも細々となんとなく続いているのは、それを少しでも受け止めてくださる人が少しでも、このネットの向こうにいるからなんだろうか、なんて思ったりします。
いつもそっと受け止めていただいて、ありがとうございます^^
windさんにとっても、良い一年でありますように。

Posted by: miya | 31 August 2006 at 21:32

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